- 2018-07-30 (月) 22:29
- Category:家のこと
嫁さんと娘たちは不在。つまり、僕がゴミ出しをしないといけないので、いつもより少し早く起きてガレージでゴミをまとめていると、家の前を通りがかった高齢のおばあさんが近寄ってきた。
「おはようございます~」
「あ、おはようございます」
ちなみに、初めてお見受けする方である。
「あの~、今日の遠足なんですけどね、私、足が悪くてもう全然歩けないのでお断りしたいんですけど、えっと、誰にお伝えしたらよろしかったかしら?」
セリフの最初の部分からもう何の話をしているのか分からず、ボケてはるんやな、と分かったのだけれど、僕としても朝の慌ただしい時間なのでゆっくり相手をしていられない。
「すみません、ちょっと分からないです」
と、お断りし、作業を続ける。
まとまったゴミ袋を手に、のったりのったり歩いているおばあさんを抜き去ってゴミステーションに到着し、ゴミ捨ての作業をしていると「おはようございます~」とまた声を掛けられた。
ついさっき僕に声を掛けたことすらもう忘れているようである。
「えっと、何でしたかしら? あ、遠足。えっと私、ちょっと上に住んでいる〇〇というんですけどね・・・」
本当にもうゆっくりしている時間がなかったので遮るように「すいません、分からないんで・・・」とお断りすると、「ああ、そうですか。組長さんは誰でしたっけ?」「それも分かりません、すみません」と、僕はそそくさと家に戻った。
休日だったら家まで送り届けてあげたんだけど、ちょっと心配。
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