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2018-07-03
玉虫色の裁定
- 2018-07-03 (火)
- 家のこと
家に帰るなり「2号ちんを叱って!」と嫁さんが憤っている。
話を聞いてみると、事の顛末はこうだ。
公文が終わった後、2号ちんが友達と家まで帰ってきて(その友達が家を見たい、と言ったらしい)、今度はその友達を家まで送りに行く、と。
こういう場合いつも遅くなるので嫁さんは「送ったらすぐに帰ってきなさいよ」と散々言い聞かせて家を送り出したのが5時過ぎ。
ところが、その友達が傘をどこかに忘れてきたなどと言い出して一緒に探したが結局見つからず、2号ちんが家に帰ってきたのは6時半。嫁さんはその間気が気ではなく、学校に電話したりと慌てふためいたらしい。
嫁さんが知っている子ではなく、その子の連絡先を学校で教えてもらったものの、その家は共働きで家には誰もおらず、嫁さんは「一人でいるのが退屈やから傘がなくなったとか適当なことを言ってあんたを引っ張りまわしたんちゃうの!?」と怒りが収まらない。
挙句の果てに「大体、すぐに帰りなさいって言ってるんやから、約束を守りなさい!これからはそういうことを言われたら断りなさいっ!あんたは人の頼みを断られへんからアカンねんっ!」などと、ビックリするようなことを言う。
最後に「これからはどうしたらいいの?」という嫁さんの問いに2号ちんは「ちゃんと断る」などと答える始末。
ここに至って、さすがにそれは間違えてるやろ、と僕が諭した。
まず、友達のために一緒になって傘を探してあげたことは何も間違えていない。むしろ、良いことをしたんやで、と。
すると嫁さんが「そんなん、ホンマになくしたんか分からんやんか!」と、またしても的外れなことを言うので僕は嫁さんを傷つけないようにこちらにも気を配らなければならない。
「ホンマになくしたかどうかは関係ない。それは頼まれた方が関知することじゃない。困っている人に手を差し伸べる・・・そこはたとえ騙されていたとしても間違いじゃない。だから、“これからは断る”というのは間違い」
嫁さんが黙り込む。
「今回2号ちんが間違えたのは、お母さんとの約束を破ったこと。お母さんがどれだけ心配したか分かる?お母さんとの約束なんて忘れ去ってたんちゃう?約束を破りそうな状況になったのなら、もう一度友達と家に戻ってきてお母さんに状況を話さなきゃ。そしたらお母さんが『その友達の言うことが本当かどうか』とか、細かく話を聞いて判断できるでしょ」
僕は2号ちんがそんなに激怒されるほどの間違いを犯したとは思えないが、まったく連絡がとれなかった1時間半の間、嫁さんがどれだけ心配して焦ったかも分かるし、自分がその立場だったらやっぱり激怒していただろう。
結局、二人とも部分的に間違えてるで、という玉虫色の裁定をしたのでした。
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