- 2013-06-28 (金) 21:03
- Category:プライベート
十年以上前に本を出版して以来、何の執筆活動もしていないし、その気にもなっていない。 なのに、それは突然、来た。
図書館に通うようになってから読書量が激増し、その中には当然「こんなん、俺でも書けるやん」と傲慢に思わせてくれる作品もある。
そして今回、執筆意欲を掻き立てられた作品は、芥川賞を受賞し、その個性で話題になった田中慎弥氏の『共喰い』だ。
実はまだ冒頭の数十ページを読んだだけだが、作品のページとしては少ないし、独特の雰囲気はあるものの、これで芥川賞受賞?と、思ってしまう・・・のが、素人なんだろうなあ。
最後まで読んだら「さすが芥川賞受賞作!」と思うのかも知れないが、とにかくまあ自分も無性に何か書いてみたくなった。
これくらい自分でも書ける、と思うのと、実際に創作して書くのとでは信じられないほどの開きがあるが、僕だって作家の端くれなのだ。過去一度だけだけど。
で、とにかく思いつくままとネタを繰っていると、すっかりこの作品に感化されて薄暗い内容しか思いつかない。
やっぱり、凄い作品なのか。
[読後追記]この作品は純文学であり、芸術であり、この作品の良さが分からないようであれば作家なんてまるで手の届かない世界なのだよ、と思い直しました。ここ最近、文章を噛みしめるように読んだこともないしなあ。追究することの難しさを思い知らされた気がします。
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