- 2012-08-13 (月) 22:02
- Category:プライベート
こんな偶然があってもいいのだろうか。
昨日、ひょんなことから数年ぶりにドカベンを読み返すことに決め、今日はずーっとドカベンを読んでいた(まだ全て読み終わってない)。
その35巻に印象的なシーンがある。
ただでさえ剛速球で各高校を退けてきた白新の不知火が、剛速球だけでは明訓の山田に太刀打ちできないとの結論に至り、超スローボールを引っさげ、山田を苦しめる。
試合は9回を終わっても0-0。不知火はパーフェクトピッチング、明訓の里中はノーヒットノーランという凄まじい試合である。
連打が狙えないこんな超高校級の投手からどうやって点を取るねん、と思っていたら、延長10回、岩鬼がデッドボール、殿間が初ヒット、山岡がバント失敗で一死、山田が超スローボールをバントヒットし、明訓は一死満塁のチャンスを迎える。
そして微笑がスクイズを敢行するも、きわどいフライ。三塁ランナーの岩鬼がホームへ突っ込むが、不知火がギリギリのところでフライをキャッチ。これで二死。一塁ランナーの山田はベースを飛び出している。
岩鬼は「や~まだ、ばかたれアホまぬけ」と言いながらホームへスライディング。そして不知火は一塁へボールを投げ、還れなかった山田はアウト。スリーアウトチェンジ。
ところが、岩鬼はタッチアップをしていないので、不知火は三塁へボールを投げてアウトにするか、あるいは審判にアピールしなければならなかったのだ。
このどちらもしなかったため、明訓に岩鬼の1点が入ってしまったのである。
そして今日、このプレーが現実に起こった(見てなかったので、夜、ニュースで知った)。
第2試合の済々黌-鳴門の試合で、済々黌が一死一、三塁からエンドランを仕掛けるも、ショートへのライナー。
一塁ランナーが還れず、ショートは一塁へボールを送り併殺・・・かと思いきや、三塁ランナーがそれよりも早く本塁を踏んでいたため、1点が入ったのだ。
済々黌の選手たちは『ドカベン』を読んでいたのでこのルールを知っていた、とのこと。つまり、意図的なプレーだったらしい。
冒頭の『こんな偶然』は、マンガのプレーが現実に起こったというだけではなく、同じ日に数年ぶりにそのマンガを読んでいた、という偶然に偶然が重なった気持ち悪いくらいの偶然を言いたかったのだ。