- 2012-07-13 (金) 21:46
- Category:プライベート
毎朝、更衣室で作業着に着替えると自販機で缶コーヒーを買ってから事務所へ向かう。
ところが今朝は、買った缶コーヒーが出てこない。
ガタン、という音はしたのだけれど。
商品取り出し口の手前で引っかかったんかなあ。こういう時、もう一本買うとさらに引っかかるかも知れないし、諦めるべきかなあ。
などと、つらつら考えつつ、とりあえず売店のおばちゃんに報告しようかなあ、と、自販機を離れると、背後で知らんおっちゃんが同じ自販機で缶コーヒーを買った。
果たして、缶コーヒーは2缶出てきた。
一瞬、あれっ?という顔をしたおっちゃんであったが、首を傾げながら2本の缶コーヒーを取り出し、照れが混じったような表情でにんまり。
もちろん僕に「それは僕のです」という勇気なんぞない(基本的に人見知りだから)。
おっちゃんが合流した同僚に嬉しそうに幸運な出来事を伝えている様子を見ると、僕は何だかいいことをした気分になって別の自販機で缶コーヒーを買い直した。
コーヒー1本で他人に幸せを分け与えたと思えば損した気分にはならなかったのであった。