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親の引っ越し

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ついに僕の家族が近くのマンションに引っ越す日がやってきた。会社を休んで、嫁さんと朝早くから手伝いに行ったのだ。

引っ越しの準備段階でかなり捨てた、とは言っていたが、それでも荷物は僕が引っ越した時の優に3倍以上はある。
引っ越しの兄ちゃんがダンボール箱を運びながら、
「これ、新しい家には入りきりませんよ」
と冗談とも本気ともつかないセリフを吐いたので、とーちゃんもかーちゃんもショックを受ける。
「狭いところから新しいところへの引っ越しだったら入りますけどねー」
って、兄ちゃん、それは当たり前ですがな。

僕が青春時代の10年を過ごし、両親や妹が20年暮らしたマンションとさよならし、狭くはなったけど新しいマンションへ。

僕はしばらく電気屋さんのようにTVを接続したり、洗濯機のホースを取り付けたり、パソコンの接続をしたりする。
そして、どんどん運ばれてくるダンボール箱を少しでも減らそうと、食器関係の箱を開けて食器棚へ食器をどんどん入れるが、おおい、食器の箱だけで10箱もありゃあ、荷物が多いのも当たり前でっせー。

夕方、積み込みが終わると、ボーゼンとしてしまった。荷物が入りきらないことはなかったが、妹の部屋など冗談ではなく倉庫のようにダンボールが積まれ、寝るスペースなどない。

150個にも及ぼうかというこのダンボール、一体いつ片付くのかな(笑)? でも、家が近くなったので僕が手伝いに行かなくてはならないのだ。わっはっは。
てゆーか、あの後、親たちはどうやって寝たのだろう?

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