- 2001-06-21 (木) 10:27
- Category:プライベート
《お断り》今日はめちゃくちゃ真面目に思ったことを書くのでずぇんずぇん面白くないのだ。しかも長いし。こんなん初めてやな(^^;)。
プロ野球選手になりたいとか歌手になりたいとか作家になりたいとか、小さい頃の夢は、大人になるにつれて当然のように自分の才能を思い知り、諦めた。
趣味で草野球をしてバンドをして文章を書いていればいい。でも、バンドではライブという発表の場があるけれど、文章は発表の場がない。そんなところへインターネットが登場した。素人でもとりあえず発表できる場が与えられたのだ。
ところがサイトを運営し、メールマガジンを発行しているうちにさらなる欲望が湧き上ってきた。
「本出せたら、嬉しいやろなあ」
素人だから出版社に持ち込んでも無理。自己出版って手もあるけど、100万円以上は軽くかかりそうだ。そんな時に出会ったのが”購入予約が100集まれば出版化”できるという『DreamBookClub』だった。
まさに僕にとっては夢のような話だけど、挑戦してみることにした。もちろん、儲けようなどとはこれっぽっちも考えていない。自分の本を手にしてみたい。それだけ。
しかし、思い知るのだ。自分の俗っぽさ、身勝手さ、他人というものの冷たさを――そして自己嫌悪の繰り返し。
このサイトやメールマガジン誌上で宣伝し、しばらくは順調に予約が増える。そして行き詰まる。”夢のために”という大義名分を引っ提げて、ついには知り合いにお願いする。
自分の夢のために他人にお願いして回るなんて、一般社会では考えられない。身勝手やなあ、と自己嫌悪に陥る。でも、やっぱり夢を実現させたいという俗性が勝ち、またお願いする。でもそれに見合うほど数が増えないと、他人って冷たいなあ、と考える。
冷静に考えたら僕にとっては夢でも他人にとってはやはり他人事。予約なんてただの”面倒な作業”である。しかも千円に満たないとは言ってもお金もかかる。でも、直接の知り合いなんだからちょっとくらい協力してくれても、どんな思いで挑戦しているのか分かってくれても、なんて考えてしまい、堂々巡りを繰り返し、あまりの身勝手な考え方に自己嫌悪。本当にメチャクチャ落ち込む。
勝手に頼みごとをしているのだから、ダメで元々という気持ちでいなければならないのに、ついつい期待してしまって、がっかりして、そういう自分がイヤになるのだ。
※予約してくれなかった人を責めているのではありません、念のため。
逆の立場だったら協力してあげるのになあ。だけどそれは自分がこういう経験をしているからこそ言えるのであって、そうでもなければその人がどんな思いでお願いをしているかなんて考えようともしないだろう。そう。僕もおそらく他人には冷たいのだ、根本では。
だからこそ、これまでに予約してくれた60人ちょっとの人って、すごいな、と思う。土下座したいくらいにありがたく思う。
最近では数の増え方がかなり鈍くなって、夢の実現は不可能のような気がしてきた。でも一人数が増えると嬉しい。数が変わらないと落ち込む。毎日DreamBookClubのページを見ては一喜一憂している。合格発表を待つような気分になる。そしてそんな自分がイヤになる。
毎日こんな思いをするくらいなら挑戦なんかしなければ良かったなあ、と思う。でも、規約では、途中でやめることはできない。自分の俗性と自己嫌悪の間で、僕はまだまだ揺れ続けなければならない。
てなことを考えた一日でした。楽観的な性格のハズなのに、鬱だったのかしら(^◇^;)?
しかしまだ1ヶ月半もあるのかー。さっさと100に到達せーへんかなー。まだお願いしていない知り合いに頼んでみるかなあ。でも、少なくとも今日の日記は逆効果やったなあ(^^;)。ま、本当の気持ちだし・・・。
とにかく俗な僕はまだまだお願いして回って夢の実現を目指す自分勝手などうしようもない人間なのだ。
そして1ヶ月半後、失敗に終わって落ち込んだ日記を書くか日記さえ書く気力がなくなってしまった自分がちらちらと瞼の裏に浮かんでしまう・・・あ、また鬱が入ってきた・・・。
いやいや、もちっとがんばってみるのだ。