- 2000-08-13 (日) 11:54
- Category:プライベート
「あ、あれ? 楽譜は?」出番の10分前。僕は慌てふためいた。
そう言えば、昼、弁当を食べた廊下に置き忘れているのでは?・・・あ、あった。良かったぁー。心臓がでんぐり返るほど焦ってしまった。
そうなのだ。楽譜をなくしたくらいでこんなに慌てるなら暗譜すれば良いのだ。
楽譜になんか頼っているから、本番のステージで照明が落ちて、楽譜が見えなくなって、パニックになって、とんでもない失敗をしてしまうのだ。
ま、練習不足や極度の緊張ってのも一因ではあるが、僕は本番で2度もミスをし、これ以上メンバーに迷惑を掛けたくないので、バンド活動を辞めよう、と思うほど落ち込んでしまった。
ステージが終わって、見に来てくれた嫁さんの席へ行くと、「あかんやん」と頭を叩かれた。
ヤケクソ気味にビールを飲んで、すぐさま酔いの中へ逃げていくにつれて、しかしまあ、プロやないねんしと開き直り、来年もステージに立てたらいいなあ、と考えながらますます酔っ払うどうしようもない僕であった。
最終電車で何とか帰り、キーボードが重くてどうしようもないので、電話で嫁さんを叩き起こして駅まで迎えに来てもらった。
「寝かけてたのにいっ!!」
また嫁さんに叱られた。