- 2000-02-24 (木) 9:05
- Category:会社のこと
設計室に友田さんや吉水さんがいないということは、事務所でパソコン相手に事務処理をしているか、休憩室や資材室(友田さんのみ)にいる、と相場が決まっている。
定時もとっくに過ぎた夕方の5時半、
「なあ、うめさん。吉水さん見てない?」と友田さん。
「ん? 見てないよ(仕事の邪魔せんといてくれー)」
「別に用事があるワケやないねんけど、もうかれこれ1時間姿見てないねん。事務所にもおれへんねん。またどっかで倒れてるんとちゃうかなぁ」
「あっそー(頼むワ、邪魔せんといてー)」
あんたは仕事もせんと1時間も吉水さん探してほっつき歩いてるんかいな。だいたい吉水さんかて幼稚園児やあるまいし、たかだか1時間おらんようになったくらいで騒ぎなはんな。
と、やっぱり僕は心の中で思う。
しばらくすると友田さんが吉水さんを連れて設計室に戻ってきた。
「しんどいんやったらさっさと帰ったらええねん」と友田さんが吉水さんを諭している。休憩室の隅っこでひっそりとくたばっていたらしい。
いつも大人しくて青白い顔をしていて俯き加減で歩く吉水さんは、元気なのかしんどいのか、見た目には誰にも分からない。
探す方も探す方だけど、くたばってる方もくたばってる方。はあああ・・・困った人たちである。
「またどっかで倒れられたらその方がよっぽど迷惑やで。子供とちゃうねんから体調悪いなあ思たら帰りいな」と友田さんが吉水さんを問い詰めるように続けて言う。
あんた、よくもまあ抜け抜けとそんなセリフが吐けるなぁ。
「あーしんど」「何か頭痛いなぁ」「腹の調子おかしいわ」「ちょっと熱っぽいなぁ」と普段うるさいくらいに呟いてるあんたも同類やで。「ほんなら早よ帰りいな」と何度思ったことか。
こんな部下たちを持っていると、仕事も倍疲れます。