- 2000-02-11 (金) 8:29
- Category:会社のこと
祝祭日は当たり前のように出勤日である。
会議が終わって設計室へ戻ると、友田さんと吉水さんが揃って僕のワークステーションの隣にあるRAIDの前に立ち尽くしていた。
「う・・・うめさん! RAIDが鳴ったぁ!!」と、友田さん。
「はあ!?」
RAIDというのはカンタンに言えばハードディスクが何枚も入っている外部記憶装置である。そんなものが鳴るワケはない。あなたのハードディスクドライブは鳴りますか? 音が鳴るのはスピーカーからであり、RAIDにはそんなものはついていない。
「鳴ったって・・・ピーとか言うたワケ?」
「いや、ちゃうねん。何か知らんけど、音楽が鳴ってん」
ますますワケが分からない。
「音楽って・・・ホンマ?」僕は今度は吉水さんに訊いてみた。
「ええ、本当です。確かに、何か音楽が聞こえてきました」
「何の曲が?」
と言いつつ、僕はRAIDの前に置いていた自分の携帯電話に目をやった。
僕の携帯電話はドニーチョで契約しているので、平日は夜7時からしか使えないが土日と祝祭日は終日使える。今日は祝日なので電源をONにしていたのだ。
そう、もう分かりましたネ?
「ひょっとして、その音楽って“ド根性ガエル”の曲とちゃうかった?」
「うん! 何かそんな感じやった!」
携帯電話を見てみると、数十分前に着信の履歴がある。
「なぁんや、そうやったんか、あーびっくりした」
びっくりしたのはこっちやっちゅーねん(T_T)。